基礎の基礎

マウスを動かしながら作業をする

テープ起こしを行う場合、基礎的な技術として素起こしと呼ばれる物があります。
素起こしとは、言葉を全てそのまま拾いテキスト化するという作業です。
発言全てをテキスト化するため、あーやえーなどの話の最初にでてしまう言葉というのもテキスト化します。
この作業の場合は、単純に文章をそのまま起こすという仕事であるため、文章力というのは必要ではありません。

しかし、文章力は必要無いとは言っても最低限の文章力と高い聞き取り能力は必要になります。
人によっては発言音域が不明瞭な場合もあり、そういった人の言葉を聞き分け、時には補完する必要があります。
そのため、文章化するために必要な文章力は必要になるわけです。

この、素起こしした文章というのは読む場合には、読みやすい文章ではありません。
全ての言葉がテキスト化されているため、不必要な部分も文章になっているためです。
つまり、癖の強い方言であったり、話し方の特徴なども文章として残っています。
そこで、この文章の不必要な部分を削り補完するさ行をケバ取りといいます。

会議や講演会などでのテープ起こしでは、この不要な部分を取り除いたケバ取りが標準です。
言わんとする事が正確に理解できる文章となるため、多くの人に分かりやすく理解できる文書へと生まれ変わります。
喋り口調をそのままに、分かりやすい状態にする事ができるため、臨場感のあるテキストが生まれます。

ケバ取りした文章をさらに整頓し、文章として構成しなおす行為として整文という技術も存在します。
整文とは、文体を書き直し意味が通る形へと書きなおすという方法です。
ケバ取りを行った文章を、より分かりやすく意味の通る正しい文章に整える事で、本などにする場合に使われます。
当然、整文には高い文章力が必要となるため、求められる能力はそれだけ高くなります。